俳句の基本ルールの一つに、「季語」を使うことがあります。
しかし、春夏秋冬それぞれに対応する季語が決まっているため、どの季語を選べばいいか分からないと、俳句を作るのが難しいこともあるでしょう。
そこで今回は、小学生にも理解しやすいように、1月から12月までの季語をまとめました。
夏休みや冬休みの宿題などにもぜひ役立ててくださいね!
季語とは?
俳句で使われる「季語」とは、特定の季節を象徴する言葉のことです。
俳句では、「春」「夏」「秋」「冬」、そして「新年」の5つに季語を分類します。
この区分は、1年を24の節目に分ける「二十四節気」が深く関係しています。
具体的には:
- 春の季語 → 立春(2月上旬)から立夏(5月初旬)の前日まで
- 夏の季語 → 立夏から立秋(8月初旬)の前日まで
- 秋の季語 → 立秋から立冬(11月初旬)の前日まで
- 冬の季語 → 立冬から立春の前日まで
- 新年の季語 → 1月1日から1月15日頃まで
なお、「新年の季語」は特別な分類として、春夏秋冬とは分けて考えられます。
季語を選ぶときのポイント
季語を考える際には、旧暦(太陰太陽暦)と新暦(太陽暦)の違いに注意しましょう。
旧暦と新暦の違い
- 旧暦では1月が春の始まりとされ、以下のように四季が区分されます。
- 春 → 旧暦1月~3月
- 夏 → 旧暦4月~6月
- 秋 → 旧暦7月~9月
- 冬 → 旧暦10月~12月
- 一方、新暦は太陽の動きを基準としているため、旧暦と比べて四季の区切りが1か月ほどずれる場合があります。
気象学的な四季の違い
気象学的には、季節の分け方が二十四節気と異なり、以下のように区分されます。
- 春 → 3月~5月
- 夏 → 6月~8月
- 秋 → 9月~11月
- 冬 → 12月~2月
俳句で使う季語は、日本の気候や感覚に基づき、この気象学的な四季に近い感覚で考えられることが多いです。
旧暦行事と新暦行事
行事ごとの季節を考えるときは、旧暦に由来する行事は旧暦の季節を基準にし、新暦の行事は新暦で考えると分かりやすいです。
例えば:
- 七夕 → 旧暦7月の行事なので「秋」の季語に該当
- バレンタインデー → 新暦2月の行事なので「春」の季語に分類
- ハロウィン → 新暦10月の行事なので「秋」の季語に分類
小学生向け 季語の月別リスト
俳句を作るときに便利な季語を、新暦の月ごとに分けてみました。
春の季語(2月~4月)
- 植物: 梅、桜、菜の花、沈丁花
- 生き物: ウグイス、蝶、おたまじゃくし
- 行事や生活: ひな祭り、花見、春一番
夏の季語(5月~7月)
- 植物: アサガオ、青葉、ひまわり
- 生き物: 金魚、カブトムシ、ホタル
- 行事や生活: 七夕、海開き、雷
秋の季語(8月~10月)
- 植物: 萩、コスモス、紅葉
- 生き物: トンボ、コオロギ、スズムシ
- 行事や生活: 月見、秋祭り、運動会
冬の季語(11月~1月)
- 植物: 椿、南天、シクラメン
- 生き物: 鶴、鯛、熊
- 行事や生活: お正月、クリスマス、雪遊び
まとめ
俳句を作る際は、この季語リストを参考にしてみてください。
また、「歳時記」を使うと、季語についてさらに詳しく知ることができますよ!
四季の移り変わりを感じながら、オリジナルの俳句作りを楽しんでみてくださいね!