最近、「ヤマト運輸」を名乗る「配送先住所の訂正をお願いします」という件名のメールが届いたという報告が寄せられています。
このメールは本当に「ヤマト運輸」からの正規の案内なのでしょうか？
それとも詐欺の手口の一つなのでしょうか？
この記事では、このメールの実態と注意すべきポイントについて詳しく解説します。
メールの内容と不審点
問題となっているメールには、「配達先住所に誤りがあり、荷物をお届けできませんでした」という説明が記載されています。
そして、「再配達の手続きを行うためにQRコードをスキャンしてください」という指示が含まれています。
一見、正規の案内に見えるこのメールですが、以下のような不審な点が確認されています。
1. 送信元のアドレスが公式ではない
メールの送信元アドレスが、「ヤマト運輸」が通常使用する公式ドメイン（例：@kuronekoyamato.co.jp）とは異なるものです。例えば、不審なメールでは「no-reply@unknown-domain.jp」といったアドレスが使われています。
2. 同じ送り状番号が複数人に送信されている
メールに記載されている送り状番号が、他の受信者にも同じ番号で送信されていることが確認されています。
通常、送り状番号は荷物ごとに一意の番号が割り当てられるため、この点も不自然です。
詐欺メールを見分けるためのチェックポイント
「ヤマト運輸」を名乗るメールに騙されないためには、以下のポイントを確認してください。
1. 送信元のアドレスを確認
正規の「ヤマト運輸」のメールアドレスは特定の公式ドメインを使用しています。
公式のドメイン以外からのメールは、不審なものとして注意しましょう。
2. メール内容に違和感がないか確認
詐欺メールには、不自然な日本語や誤字脱字、受信者を焦らせる内容が含まれていることがあります。
たとえば、「本日中に対応してください」や「期限内に対応しない場合、荷物は返送されます」といった急かす文章が詐欺メールの特徴です。
3. リンク先を確認
メール内のリンクにカーソルを合わせ、表示されるURLが「ヤマト運輸」の公式ドメインと一致するか確認してください。
不審なURLや短縮リンク（例：bit.ly、t.co）はクリックしないようにしましょう。
4. 送り状番号を確認
メールに記載された送り状番号を「ヤマト運輸」の公式サイトやアプリで追跡してください。
追跡できない場合や、他の受信者にも同じ番号が送信されている場合は詐欺の可能性が高いです。
公式な確認方法
不審なメールを受け取った際は、「ヤマト運輸」の公式サイトやアプリで直接確認することが最も安全です。以下の手順を参考にしてください。
【送り状番号の確認手順】
- 「ヤマト運輸」の公式サイトまたはアプリを開きます。
- 「荷物のお問い合わせ」または「追跡サービス」のメニューを選択します。
- メールに記載された送り状番号を入力し、検索します。
この方法で追跡できない場合、そのメールは詐欺の可能性が高いです。
まとめ
「ヤマト運輸」を名乗る「配送先住所訂正」のメールには、詐欺の可能性があるケースが多々あります。
こうしたメールを受け取った際は、送信元、内容、リンク先、送り状番号を慎重に確認してください。
そして、少しでも怪しいと感じた場合は、「ヤマト運輸」の公式サイトや直接の問い合わせを通じて確認することをお勧めします。
詐欺に惑わされず、冷静に対応することでトラブルを未然に防ぎましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
