「知らない人についていっちゃダメよ」
小さい頃、親からそう言われたことがある方も多いのではないでしょうか。私自身も、子どもが生まれてから同じように声をかけていました。
確かに大切な教えなのですが、最近はそれだけでは子どもを守りきれない場面もあることに気づいたんです。むしろ「知らない人じゃなければ大丈夫」と思ってしまう危うさもあるんですよね。
今回は、子どもにどう伝えるのがより安全につながるのか、一緒に考えてみたいと思います。
なぜ「知らない人についていかない」と伝えるのか
そもそもこの言葉は、見知らぬ大人が何をするか分からないという不安からきています。
もちろん、悪意を持った人が子どもを狙うケースもあります。
でも子どもはまだ危険を見分ける力が十分に育っていません。だから親として「知らない人にはついていかない」と伝えることは、やっぱり大切なことなんです。
それだけでは防げない落とし穴
ただ、この言葉だけに頼っていると落とし穴もあります。
子どもって、大人の言うことを素直に信じやすいですよね。そこで犯罪者はまず優しく近づき、友だちのように振る舞って警戒心を解いていきます。
「最初は知らない人」でも、何度か顔を合わせたり話しかけられたりするうちに「知っている人」に変わってしまう…。こうなると子どもはもう危険だと気づきにくくなります。
最近ではSNSを通じて同じような関係を作り、子どもを狙うケースも増えていると聞きます。本当に怖いですよね。
子どもに伝えておきたいこと
ではどうしたらいいのでしょうか?
私が意識しているのは、次のようなポイントを普段から話しておくことです。
顔見知りでもすぐに信用しない
仲良く話してくれても、安全かどうかは別。行動をよく観察してね。
「イヤだ」と思った気持ちを大事にする
不快だったり違和感を感じたら、その気持ちを無視せずにすぐに大人に伝える。
秘密を持たされない
「これは二人だけの秘密だよ」と言われたら危険信号。必ず親に教えること。
個人情報は絶対に言わない
住所や電話番号は誰にも教えない。
こうした具体的なことを伝えると、子ども自身も少しずつ「自分で危険を見抜く力」を身につけていけると思います。
まとめ
「知らない人についていかない」は、子どもを守るための大事な第一歩。
でも、それだけでは十分ではありません。
子ども自身が「これはおかしいな」と気づけるようにサポートしていくことが、何よりの防犯になるのではないでしょうか。
私も子どもにどう伝えるか、まだまだ試行錯誤中です。
この記事が、同じように悩む方のヒントになればうれしいです。